【キッチン吊り戸棚】「届かない」を解決!収納術と安全なデッドスペース活用法

キッチンの吊り戸棚や食器棚の上段は、収納スペースとして存在しているにもかかわらず、「高くて手が届かない」ために活用できていないご家庭がほとんどです。この記事では、そんな悩ましいデッドスペースを、安全で便利な収納場所に変えるためのプロの技を徹底解説します。入れるべきモノ・入れてはいけないモノの明確な基準から、安全なアクセス方法、劇的に使いやすくなる収納のコツ、そしてストレスを解消してくれる便利グッズまで、具体的で実践的な情報をご紹介。もう「届かない」と諦めるのはやめにして、キッチンの収納力を最大限に引き出しましょう。

キッチン上部収納には何を入れる?

キッチンの吊り戸棚など、手が届きにくい上部収納を有効活用するための第一歩は、「何をそこに入れるか」という収納計画を正しく立てることにあります。届きにくいというデメリットを逆手に取り、その場所にふさわしいモノを選ぶことが、成功の鍵を握っています。

入れるべきモノ:軽くて使用頻度の低いアイテムリスト

上部収納の鉄則は、「軽くて、使用頻度が低いモノ」の指定席にすることです。万が一落下した場合のリスクを最小限に抑え、日常的な出し入れの不便さを感じさせないための基本原則です。具体的には、以下のようなアイテムが適しています。

● 季節用品:お正月のお重や運動会用の大きな弁当箱、夏にしか使わないかき氷機など、年に数回しか登場しないアイテム。

● 来客用品:普段使いはしない、来客用の特別な食器やカトラリー、ティーセットなど。

● 製菓・製パン用品:たまにしか使わないお菓子作りの型や、特別な調理器具。

● ストック類:ラップやアルミホイル、キッチンペーパー、使い捨ての紙皿や割り箸などの軽い消耗品のストック。

● その他:ホットプレートやカセットコンロ(箱に入っていて比較的軽いもの)、水筒やタッパーのストックなど。

入れてはいけないモノ:重いモノ・毎日使うモノの危険性

逆に、上部収納に絶対に入れてはいけないのは、「重いモノ」と「毎日使うモノ」です。重いモノは、取り出す際に非常に危険であるだけでなく、棚板への負担も大きくなります。地震の際には、落下して大怪我に繋がる凶器と化す可能性もあり、絶対に避けるべきです。具体的には、鋳物ホーロー鍋、土鍋、ガラス製の保存容器のストック、飲料水やお酒のボトルなどが該当します。また、毎日使うお茶碗やお皿、調理器具などを高い場所に置くと、日々の家事のストレスが増大するだけなので、これも避けましょう。

キッチン上収納に手が届かない場合の対策

「入れるべきモノ」を決めたら、次に考えるべきは「どうやって安全にアクセスするか」です。無理な体勢での出し入れは、怪我や事故の元。正しい対策で、安全を確保しましょう。

安定性で選ぶ「ステップスツール(踏み台)」の活用

高所の作業に、椅子や不安定な台を使うのは絶対にやめてください。必ず、キッチン専用の「ステップスツール(踏み台)」を用意しましょう。選ぶ際のポイントは、①安定性(脚が広く、滑り止めがついているか)、②耐荷重(自分の体重を十分に支えられるか)、③収納性(折りたたんでコンパクトになるか)の3点です。デザイン性の高いものも多く、キッチンの隅に置いておいてもインテリアを損なわない製品も増えています。一家に一台、安全なステップスツールを常備することが、上部収納活用の前提条件です。

無理な体勢は禁物!安全なモノの取り出し方

ステップスツールを使用する際も、油断は禁物です。必ず平らな場所に置き、スツールの上にまっすぐに立って作業しましょう。爪先立ちになったり、手を伸ばして無理やり奥の物を取ろうとしたりすると、バランスを崩して大変危険です。取り出したい物が奥にある場合は、一度手前の物をすべて降ろしてから、安全な体勢で取り出すことを徹底してください。

キッチン上収納のコツや注意点

安全なアクセス方法を確保した上で、さらに使いやすくするためのコツと、見落としがちな注意点について解説します。少しの工夫で、上部収納の快適性は劇的に向上します。

コツ1:「取っ手付きケース」で取り出しやすくする

上部収納にモノを直接置くのではなく、収納ケースにまとめて入れるのが基本です。そして、そのケースは必ず「取っ手付き」のものを選びましょう。高い場所から物を降ろす際、指先だけでケースを引っ張り出すのは不安定で危険です。前面にしっかりと握れる取っ手があれば、ステップスツールの上からでも安全かつスムーズにケースごと引き出すことができます。

コツ2:「ラベリング」で中身の忘却を防ぐ

上部収納のもう一つの悩みは、「何をしまったか忘れてしまう」ことです。これを防ぐ最も簡単で効果的な方法が「ラベリング」です。収納ケースの前面に、「来客用カップ」「お菓子作り道具」など、中身がわかるようにラベルを貼りましょう。マスキングテープに手書きするだけでも十分です。これにより、目的の物を探すために、いくつものケースを降ろす手間が省けます。

注意点:落下リスクを考える「地震対策」の重要性

日本で暮らす以上、地震への備えは不可欠です。高い場所にある収納は、地震の揺れで扉が開き、中の物が落下してくる危険性があります。これを防ぐために、扉に「耐震ラッチ」を取り付けることを強く推奨します。これは、揺れを感知すると自動で扉をロックする装置で、後付けできるタイプも市販されています。また、棚板に滑り止めシートを敷いておくだけでも、ケースが滑り出すのを抑制する効果があります。

「届かない」ストレスを解消!キッチン上収納を快適にする便利グッズ

最後に、キッチンの上部収納をさらに快適で便利な場所にしてくれる、おすすめのグッズをご紹介します。身近なストアで手に入るものばかりですので、ぜひ取り入れてみてください。

取っ手付き収納ボックス(プラスチック製・不織布製)

上部収納の必須アイテムです。プラスチック製は中身がうっすら見え、汚れても拭きやすいのが特徴。不織布製は軽量で通気性が良く、使わない時は折りたためるものが多いのが利点です。収納する物や、ご自身の使いやすさに合わせて選びましょう。無印良品やニトリ、100円ショップなどで、様々なサイズやデザインのものが見つかります。

軽くて丈夫なペーパー製ストレージボックス

見た目にもこだわりたい方には、ペーパー製のストレージボックスがおすすめです。非常に軽量でありながら、作りはしっかりしており、デザインも豊富です。蓋つきのものを選べば、ホコリを防ぎつつ、生活感を隠してすっきりとした印象を与えることができます。

デザイン性も抜群のおしゃれなステップスツール

もはや単なる「踏み台」ではなく、インテリアの一部として楽しめるステップスツールが数多く販売されています。スリムに折りたためるもの、木目調で温かみのあるもの、ポップなカラーリングのものなど、キッチンのテイストに合わせて選ぶのも楽しいでしょう。お気に入りの一台を見つければ、面倒だった高所の作業も少し楽しくなるかもしれません。

まとめ

キッチンの「届かない」上部収納は、決して無駄なスペースではありません。正しいルールとコツを理解し、便利なグッズを賢く活用すれば、そこは家中の「軽くて使用頻度の低いモノ」を一手に引き受けてくれる、非常に価値のある収納スペースへと生まれ変わります。安全を最優先しながら、諦めていたデッドスペースの有効活用に挑戦してみてください。キッチンの収納力がアップすれば、日々の料理や片付けがより一層快適で、楽しいものになるはずです。

キッチン収納
ピックアップ特集ページ
レビュープレゼントキャンペーン
おままごとシリーズ特集

家具の組み立てが苦手な方へ
組み立てから設置まで手間いらず


ガーデン・アウトドア特集
ラグコレクション
インテリア照明特集
収納家具特集

キッチン特集
トラベルアイテム特集
オーダーすき間収納ラック
一つひとつのパーツが選べるユニットラック