安価で丈夫、縦にも横にも使えて、どんな場所でも活躍してくれる「カラーボックス」。まさに”収納の優等生”ですが、オープン棚ならではの悩みが一つあります。それは、収納したものが丸見えになることによる「生活感」や「ごちゃごちゃ感」です。
「便利なのはわかっているけど、見た目がどうも…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなカラーボックスの悩みを解決する、簡単でおしゃれな「目隠し」のDIYアイデアを徹底解説します。100円ショップのアイテムを中心に、賃貸でもOKな原状回復可能な方法ばかりをご紹介。少しの手間で、いつものカラーボックスをお部屋の主役級インテリアに変身させましょう。
なぜ?カラーボックスに「目隠し」をした方が良い3つの理由
目隠しを取り付けることは、単に見た目を良くするだけではありません。暮らしを快適にする、実用的なメリットがたくさんあります。
理由1:生活感を隠し、部屋全体に統一感を出すため
カラーボックスに目隠しをする最大の理由は、収納物の色や形がもたらす雑多な印象を隠し、お部屋全体のインテリアに統一感をもたらすためです。
中に入れるものは、本や書類、日用品、子どものおもちゃなど様々。どうしても色や形がバラバラになり、それが「ごちゃつき」の原因になります。目隠しをして扉やカーテンで表面の色味や素材感を揃えるだけで、ノイズが消え、驚くほどすっきりと洗練された空間を演出することができます。
理由2:大切な中身をほこりや日焼けから守るため
目隠しは、収納している大切なものを、ほこりの付着や日光による色あせ(日焼け)から守るという、非常に実用的な役割も果たしてくれます。
オープン棚に置いてある本やDVDの背表紙が、いつの間にか日に焼けて色あせてしまった経験はありませんか?特に窓際にカラーボックスを置いている場合、日焼けは避けられません。布や板で一枚覆うだけで、大切なコレクションや思い出の品をきれいな状態で長持ちさせることができます。
理由3:お子様やペットのいたずらを防ぐため
小さなお子様や好奇心旺盛なペットがいるご家庭では、目隠しが思わぬ事故を防ぐ安全対策としても機能します。
子どもが中身を勝手に引っ張り出して散らかしたり、ペットがコード類をかじってしまったりするのを防ぐことができます。また、おもちゃ収納として使っている場合、あえて中身を見えなくすることで「出しっぱなし」を防ぎ、「この扉の中に片付けようね」とお片付けの習慣づけに繋げる、といった知育の観点からも有効です。
【賃貸OK・初心者向け】カラーボックスの簡単目隠しDIYアイデア5選
ここからは、DIY初心者の方でも気軽に挑戦できる、簡単でおしゃれな目隠しの作り方をご紹介します。ほとんどが100円ショップで材料が揃い、カラーボックス本体を傷つけないので賃貸住宅にお住まいの方も安心です。
【アイデア1:一番簡単】突っ張り棒+布で「カーテン」を取り付ける
最も手軽でアレンジ自在なのが、突っ張り棒を使ったカーテン式の目隠しです。工具不要で、数分あれば完成します。
【用意するもの】
● 突っ張り棒(カラーボックスの内寸より少し長いもの)
● カーテンクリップ
● お好みの布(100均のカフェカーテン、手ぬぐい、ランチョンマットでもOK)
【作り方】
- カラーボックスの各段の、天板のすぐ裏に突っ張り棒をしっかりと取り付けます。
- 布の上辺をカーテンクリップで等間隔に挟んでいきます。
- クリップのリング部分を突っ張り棒に通せば、あっという間に完成です。
開け閉めがスムーズで、布のデザインを変えるだけで簡単にお部屋の模様替えが楽しめます。
【アイデア2:貼るだけ】リメイクシート+プラダンで「はめ込み式の扉」を作る
まるで本物の扉が付いているかのように見せられるのが、プラスチック段ボール(プラダン)を使ったアイデア。軽くて加工しやすく、失敗も少ないのでおすすめです。
【用意するもの】
● プラスチック段ボール(プラダン)
● お好みのリメイクシート
● 取っ手(シールタイプやネジ式など)
● カッター、定規
【作り方】
- カラーボックスの1段の内寸(縦・横)を正確に測り、プラダンをそのサイズより2〜3mm小さめにカットします。
- カットしたプラダンの両面に、空気が入らないようにリメイクシートを貼り付けます。
- 中心あたりにお好みの取っ手を取り付ければ、扉の完成です。
- カラーボックスの棚に、作った扉をそっとはめ込むだけでOK。
ぴったりサイズに作れば、はめ込むだけで意外と安定します。より本格的にしたい場合は、扉の裏とカラーボックスの奥にマグネットシートを貼ると、パタンと閉まる扉にグレードアップできます。
【アイデア3:吊るすだけ】S字フック+布で「のれん風」に
カラーボックスを横置きで、棚を縦に使っている場合に特におすすめなのが、のれん風の目隠しです。
【用意するもの】
● S字フック 2個
● のれん棒(または細めの突っ張り棒)
● お好みの布
【作り方】
- 横置きにしたカラーボックスの上部の側面(天板部分)に、S字フックを2つ引っ掛けます。
- 2つのS字フックに、のれん棒を渡します。
- のれん棒にお好みの布を通せば、おしゃれなのれん風目隠しが完成します。
縦置きで使っている場合でも、側面に粘着フックを貼り付ければ同じ方法で応用可能です。
【アイデア4:置くだけ】コルクボードで「パタパタ扉」を作る
100円ショップのコルクボードやフォトフレームを使えば、おしゃれなカフェ風の「パタパタ扉」も簡単に作れます。
【用意するもの】
● コルクボードなど(1段の横幅の半分程度のサイズを2枚)
● 蝶番(ちょうつがい)2個と、それに合う小さなネジ
● ドライバー
【作り方】
- 2枚のコルクボードを並べ、裏側を蝶番で連結します。
- これだけでパタパタと折りたためる扉の原型が完成。カラーボックスの棚の上に置くだけでも、簡易的な目隠しとして機能します。
- よりしっかりと固定したい場合は、カラーボックスの天板の裏に蝶番で取り付ければ、本格的な観音開きの扉になります。
【アイデア5:巻くだけ】布と丸棒で「ロールスクリーン風」の目隠し
少し上級者向けに見えますが、くるくると巻き上げるロールスクリーン風の目隠しも、意外と簡単に自作できます。
【用意するもの】
● お好みの布
● 丸棒 2本(カラーボックスの横幅より少し短め)
● リボンや麻紐
● タッカー(あれば便利)
【作り方】
- 布の上下を袋縫いし、中にそれぞれ丸棒を通します。
- 上の丸棒の両端に、リボンや麻紐を結びつけます。
- この紐を、カラーボックスの天板裏に取り付けたフックなどに引っ掛けて吊るします。
- 布をくるくると巻き上げ、別の紐などで縛って留めれば完成です。
開ける高さを自由に調整できるのが魅力で、ナチュラルな雰囲気のお部屋にぴったりです。
「ただの箱」から「見せる家具」へ。カラーボックスDIYで暮らしをもっと楽しく
今回は、カラーボックスの生活感を隠すための、簡単でおしゃれな目隠しDIYのアイデアをご紹介しました。
「突っ張り棒でカーテン」「プラダンで扉」など、100円ショップのアイテムを組み合わせるだけで、カラーボックスは見違えるほどおしゃれな家具に生まれ変わります。目隠しをすることで、見た目がすっきりするだけでなく、大切な中身をほこりから守り、安全対策にも繋がるなど、良いことづくめです。
ぜひこの記事を参考に、あなたの暮らしに合った目隠しアイデアに挑戦して、カラーボックスをもっと便利で愛着のわくパートナーにしてあげてください。
























